【内定者必見】証券マンの身だしなみ講座 -スーツ・髪型・腕時計について-

皆様こんにちは。
今回は証券マンの身だしなみについて説明させていただきます。

金融業界のなかでも証券マンは身だしなみに厳しそうなイメージがありますよね。
確かにそういった一面があるのは事実ですが、実際にどこまでがセーフでどこまでがアウトなのか線引きが難しいという方も多いと思います。ここでは現場での経験も踏まえて、証券マンのあるべき身だしなみについて解説していきます。

 

なぜ身だしなみは重要?

相手にする顧客が「お金持ち」だから

証券マンにとって身だしなみが重要な理由は、相手にするお客様が「お金持ち」であるのが最大の理由になります。
お金持ちのなかでも、特に「経営者」や「医者」など高属性の方と取引をさせていただくことが多いです。そうした高属性の方々は、その仕事において厳しい経験をしてきた人達であり、彼ら自身のレベルが高ければ高い分、相手に求めるレベルも高くなってきます。そのため、まずは身だしなみを整える所から関係性の構築をしなければなりません。

証券マンが「資産」を扱う仕事だから

もう一つの理由は証券マンが「資産」を扱う仕事をするからです。
先述したとおり証券会社の顧客は経営者が多く、自分の会社を背負って戦っている方々になります。まさに人生をかけて作り出した貴重な資産を預かる訳ですので、安心して預けてもらえるよう努める必要があり、そのためには「基本的なビジネスマナーを持っている人」であると信頼していただく必要があります。こうした事から、服装については人一倍気を付けることが大事になります。

 

証券マンの正しい身だしなみとは

ここからは証券マンとしてどのような身だしなみで仕事をすべきなのか解説していきます。
意外とイメージとちがって緩い部分もあれば、厳しい部分もありますのでしっかりと確認していきましょう。

ビジネススーツの選び方

まずは最も重要になってくるビジネススーツの選び方から説明していきます。
ビジネススーツでは「スーツのデザイン」と「シャツのデザイン」の二つを意識する必要があります。

「スーツのデザイン」についてですが、誠実な印象が大事になってくるため無地の紺色かグレーが良いでしょう。若手からベテランまで、ほとんどの方がこれらのスーツを着用しています。きちんとサイズを合わせてシワのないように着用しておけば非常に爽やかなイメージが作れるでしょう。また。ストライプ柄やベージュカラーのスーツはあまりオススメできません。確かにカッコよく決める事は大事なのですが、必要以上に見栄えをよくしようとする行為は、同じ会社内でもお客様にもよく映ることが少なく、かえって角が立ってしまう恐れもあります。また、気をつけていただきたいのは黒スーツです。これは冠婚葬祭と就職活動の時にしか使わず、ビジネスにはそぐわないものですので、お気を付けください。

「シャツのデザイン」については、無地の白か水色が良いでしょう。こちらも会社内でほとんどの方が着用しているものになります。基本的にはこれを5着以上持って置けば一週間使いまわせるので、そうしたやり方で各週をやり過ごす形になります。あまりオススメ出来ないのはストライプ柄や派手な色のシャツです。ピンクや濃い青色などは、着ている人もあまり居ないため悪目立ちしてしまう可能性があります。誠実で清潔感のある服装を心掛けましょう。

ヘアスタイルの決め方

ヘアスタイルについて、基本的には清潔感があればどんな髪型でもOKと思っていただいて構いません。スポーツ刈りのような短髪から前髪をおろした髪型まで幅広く認められています。敢えて基準を設けるとするならば、耳と目が髪でかからないようにすれば大丈夫です。もしプライベートなどのために髪を長めにキープしておきたいという方がいらっしゃれば、ワックスやジェルで流しておくと良いでしょう。

かつての証券業界ではオールバックが当たり前だった時代もあるようですが、最近はそういう風習はなくなっているのでご安心ください。実際に街を歩いていても、そういう人は見かけなくなってきているはずです。

最後に、清潔感があればOKと言いましたが坊主頭だけはその例外になります。どうしてもスーツ姿に坊主でいると威圧感があったり、昭和の日本企業において坊主が禁止されていた名残があるようで、今でもあまり受け入れられていません。

腕時計

腕時計について、基本的には装着しておくことが望ましいです。種類やブランドについては派手すぎるものでなければどんなものでも問題ありません。派手すぎるものとは、金ピカのギラギラした時計やピンク色などスーツと合わせた際に目立ってしまうものの事を指します。

また、よくApple Watchを装着してもよいのかどうかを新社会人の間で不安になる方をお見かけしますが、こちらは装着していても大丈夫かと思います。同期も上司も普通につけていますし、なによりお客様との会話のネタになるので便利です!


証券マンとして準備しておくべきアイテムについて

ここでは証券マンとして持って置いた方が良いアイテムについてご説明いたします。どれもお客様が経営者であるからこそ大事になってくるものばかりです。

営業バッグ

証券マンの持ち物で大事になってくるのが営業バッグです。優秀な証券マンほどここにお金を費やして上質なものを使う人が多いです。これは先述した内容が理由になってきますが、お客様の目線が高く、それに合わせていくことで信頼も獲得しやすくなるからです。

そのため、ここは多少値段が張ってもハイブランドのものを買った方が良く、ペッレモルビダやコーチなどきちんとしたものを一つ手に入れておくと良いでしょう。私も入社後最初のボーナスが出た際に、本革のきちんとしたものを購入しました。ごくまれに、就活生のときに使っていたバッグをそのまま営業用に使う人もいますが、分かる人が見ればすぐに就活バッグだと気づくので避けておいた方がいいでしょう。

もちろん、これはより優秀な証券マンになるために必要なプラスアルファの要素であり、スーツや髪型のときのように必要不可欠なものではありませんので、資金力などの観点で検討が難しい場合には、無理をする必要はありません。

ボールペン

次に証券マンとしてきちんと用意した方が良いものがボールペンです。これは自分でメモを書いたり日常業務に使うのではなく、契約していただくお客様に使ってもらうためのボールペンです。ご存知の通り、証券マンは一度の契約あたり数百万から数億のお金が動きます。その際にお客様に使っていただくペンになりますので、きちんとしたものを持つのは大事ですよね。

実際に私が新人の頃のエピソードですが、お客様に契約していただく際にコンビニなどにある100円のボールペンを渡したところ、「こんな安っぽいもので契約書が書けるか」とおりを受けた経験があります。たしかに、自分がお客様の立場になったとき、せっかく高い資金を支払うのなら丁寧な接客を受けたいと思いますよね。ボールペンにはそうした相手への礼儀の意味があります。

持ち歩き用靴ベラ

持ち歩き用靴ベラも、証券マンが持っておくべき営業アイテムです。証券マンはよくお客様の会社や自宅に訪問する機会があり、その際は靴を脱いで上がらせていただくことになります。そして帰る際には玄関先で靴を履くことになるのですが、ここで靴を履くのに手間取ったりしていると「格好悪い証券マン」としてお客様に映ってしまいます。せっかく優秀な能力を持っていて商談が上手くいっても、帰り際にイメージダウンすると勿体ないですので、こうしたリスクを減らすためにも自分で靴ベラを用意しておくことをオススメします。

また、これは他の証券マンと差別化を図ることも目的になっています。経営者などは複数の証券会社と取引しているケースも多いです。そうした際に、他社の証券マンは靴ベラを使っていないのに対し、こちらはきちんと靴ベラを準備しているとなると、お客様も自分の方が細かいことまで気配りが出来る証券マンだと思ってくれるかもしれませんね。些細なことですが、こういったことが営業では大事になってくるのです。

持ち歩き用靴ベラは、1000円程度あれば準備できますので、証券マンになる方は是非持っておきましょう。

著者情報

証券会社に就職後、メガベンチャー企業に転職。就活生及び転職者向けに金融業界の就職対策や働き方について発信しています。保有資格は証券外務員1種・証券外務員2種・AFP。

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