保険業界に内定するための面接対策-志望動機について-

皆様こんにちは。今回は保険業界の面接対策について解説していきます。

・保険業界を目指しているけど、志望動機の作り方がわからない
・もっとクオリティの高い志望動機を作りたい
・他の人の面接内容がどうなっているのか知りたい

こうしたお悩みは全てこの記事で解決させていただきます!

保険会社の応募職種

まず保険会社の面接対策をするうえで、応募する職種を決めておくことが大事になります。それは、保険会社は銀行や証券会社と異なって選択肢が多岐に渡るからです。ここではそれぞれの応募職種とその特徴を見ていきましょう。

営業職での採用

まずは営業職での採用になります。こちらは皆さんのイメージする通り、実際にお客様のところに訪問して保険商品を販売する仕事になります。営業職の場合は、営業職として勤めることを前提にした志望理由などを書くと良いでしょう。

オープンポジションでの採用

次にオープンポジションでの採用です。この採用では、特定の部署や職種を選ぶことなく入社後の適性に応じて配属されることが特徴です。多くの会社はオープンポジション採用では営業職は配属候補から除かれており、それ以外の企画業務やバックオフィス業務に配属する形になっています。面接対策するうえでは、これらを踏まえて作りこんでいく必要があります。

上記以外の専門職での採用

専門職での採用では、「アクチュアリー」「資産運用」、「IT部門」など、それぞれの専門部署で働くコースになります。こちらは学生時代にそうした専門分野の研究をしていた理系院生が採用ターゲットになりますので、こうしたバックグラウンドのある方はそうした強みを面接対策でも活かすと良いでしょう。

志望動機の説明方法

ここでは早速、保険業界での志望動機について説明していきます。営業職で使える志望動機、オープンポジションで使える志望動機についてそれぞれ掲載しています。

お客様に寄り添いたいという切り口から志望動機を説明する方法

保険業界では王道の「お客様に寄り添いたい」という志望動機です。営業職を志望する方は特に使いやすいです。生命保険を契約する際は、お客様のライフプランに合わせた提案をしていくので、長い期間をかけてお客様の役に立てる事が遣り甲斐と言えます。こうした点を訴求すると面接官も納得してくれやすいでしょう。もちろんその際は、就職活動の軸→見ている業界とその理由→そのなかでも保険会社の理由、という流れで説明していきます。以下は例文です。今回は生命保険会社を志望している設定で書いてみます。

【就職活動の軸】→「人の心を動かすこと」です。こうした考えを持った契機として、学生時代に予備校のアルバイトのなかで不登校の受験生を復活させた出来事が挙げられます。背景として、その予備校では担当制をとっており、私には○○人の生徒が任されていました。しかし、そのなかの1人が受験の天王山と言われる夏休みに不登校になってしまいました。その際、その受験生と何度も向き合い、一緒にオープンキャンパスに行くなど、受験に挑むように励まし続けたことで出席率を回復させ、受験にも合格させた経験があります。この経験に遣り甲斐を感じ、「人の心を動かすこと」が就職活動の軸になりました。
【見ている業界とその理由】→金融業界を見ています。この理由は「無形商材を購入する際にこそ人は心を動かす」と考えたからです。これは実体験として予備校の経験が挙げられます。予備校では、生徒に多くの講義をとってもらうように営業しなければいけない場面がありました。そしてその際に「○○さんが熱心にオススメしてくれるから取る」と言ってもらえたことがあります。この経験より、無形商材は単純な条件勝負での営業ではなく、人の心が動くことによって決まるものだと感じました。
【生命保険会社を志望している理由】→無形商材のなかでも「最後までお客様の役に立てる商品」だからです。私は予備校で教育という経験をした事から、契約すればそれで終わる仕事ではなく、その人に最後まで役に立てる関係性がいいと感じました。その上で、他の金融商品はその場その場の運用益を目的に行うのに対して、生命保険はラストラブレターと呼ばれるように契約者の最後まで心に寄り添った商品です。自身の気持ちを実現できるのは生命保険会社しかないと考えています。

 

このように、生命保険会社にしかない特徴に合わせて、自身の実体験を紐づけていくと「生命保険会社の志望動機」として完成していきます。仮に予備校の経験がなくても、サークル活動を通して仲間に寄り添った経験、ゼミでやる気のなかったメンバーを奮起させてプレゼンで優勝した経験など、近い経験があれば問題ありません。

 

保険の商品性という切り口から志望動機を説明する方法

保険は人生において予期せぬ出来事があった際に金銭面でリスクヘッジを行うための商品です。そのため「人が安心できる環境を社会に構築したい」という志望動機も良いでしょう。特にオープンポジションを志望する方は、企画職にも携わる可能性が高いですので、こうした内容の方が説明しやすいかと思います。以下は例文です。今回は損害保険会社を志望している設定で記載していきます。

【就職活動の軸】→「経営者が安心して働くことができる環境作り」をすることです。このように考えるようになった契機として、アルバイトにて自身の勤める飲食店が経営難に陥ったことが挙げられます。私は大学近くのコーヒー店に勤めていましたが、新型コロナによるリモート化や営業時短により資金繰りが悪化し、最終的には廃業になってしまいました。この出来事をきっかけに、「夢を持つ経営者が不可抗力によって潰えてしまうこと」に問題意識を持ち、このような軸で就職活動をしています。
【見ている業界とその理由】→保険業界を見ています。この理由は自身の軸に最も当てはまっているからです。
【損害保険会社を志望している理由】→保険業界のなかでも企業や経営者がターゲットになるからです。生命保険では主に亡くなった契約者の家族に向けた保障になるのに対して、損害保険では企業全体や経営者がターゲットになります。私はアルバイトの経験により、「経営者が安心して働くことの出来る環境作り」を志しており、これを実現できるのは損害保険だと考えています。また、入社後は企画職として、変化していく外部環境に応じた商品をつくりたいです。
このように、保険によってリスクヘッジができる点を訴求すれば説明として合理的になるかとおもいます。見ている業界とその理由がやや短いですが、ロジックとして問題がなければ長く説明する必要もないので問題ありません。説明難易度として、営業職よりもやや難しくなりそうなので、しっかりと作りこみましょう。

まとめ

今回は保険業界の志望動機について解説しました!少しでも参考になれば幸いです。証券会社の志望動機も作成しておりますのでご参照ください!

 

著者情報

証券会社に就職後、メガベンチャー企業に転職。就活生及び転職者向けに金融業界の就職対策や働き方について発信しています。保有資格は証券外務員1種・証券外務員2種・AFP。

目次
閉じる