皆様こんにちは。
今回は証券会社のノルマについて発信していきます。
・証券会社のノルマって実在するの?
・具体的にどんなノルマがあるの?
・ノルマが未達の場合はどうなるの?
このような疑問はこの記事で解決させていただきます!
ノルマは実在するのか
結論から言うとノルマは実在します。最近ではノルマではなく「目標」と言い換えるようになっていますが、意味に大差はなく営業員がこなすべき数字という事に変わりありません。
証券会社の入社説明会などではよくノルマがないことを謳って就活生を取り込もうとしている様子が散見されますが、本当にノルマがなければ営業は数字がでなくても良いという事になってしまいます。当然そのような会社はあまり存在しませんので、営業職である以上はこのノルマと向き合って仕事をすると腹をくくるべきだと考えております。
証券マンの営業ノルマ
それでは、実際に証券マンのノルマにはどのような項目があるのか紹介していきます。
新規開拓件数のノルマ
新規開拓件数のノルマです。新規開拓とは、これまで取引のなかった方に証券口座を開設してもらいお客様になっていただくことを指し、これを何件行うかがノルマとして課せられます。若手からベテランまでここの件数は課せられますが、特に若手はこの項目が重視されます。
新規開拓件数はノルマのなかでは比較的達成しやすいものになっています。その理由は、お客様からすれば株式などを購入するのと異なって無料で行えるからであり、取引の意欲はない方でも「頑張って営業してくれるから口座だけは作ってあげよう」「口座を作れば証券会社のマーケットレポートが読める」といった動機で口座開設してくれる可能性は高いかと思います。
手数料ノルマ
証券会社にいるなかで最も重要なのが手数料ノルマです。手数料ノルマとは、株式や投資信託を売買する際に発生する手数料に対するノルマです。例えば投資信託ですと購入時手数料が約3%になりますので、1000万の購入で30万の購入時手数料を稼ぐことができます。これを月単位で数百万円から数千万円稼いでいく必要があります。(支店や年次によって数値が異なります)
こちらは達成がかなり困難な項目になっています。それは営業員の能力以外にも、お客様の資金力やその時のマーケット状況など様々な条件が絡んでくるからです。
資金力に関して、どれだけ腕の良い営業員でもそもそもお客様の資金力がないと発生する手数料も僅かな額になります。
またマーケット状況に関して、リーマンショックのような景気後退局面になると、相場も下落していきますので、そういった時に株式を購入してもらうのは至難の業になります。そしてこのような局面でもノルマが減ることはありませんので、どうにか案件を絞り出して営業活動を行っていく必要があります。
引受商品ノルマ
そして引受商品ノルマがあります。引受の内容を以下に記載いたします。
引受とは、企業や国・地方自治体が株式・債券など有価証券の募集・売り出し・私募を行う際に、引受業者(主に証券会社)が投資家に販売する目的でその有価証券を取得すること。
出典:引き受け|証券用語解説集|野村證券 (nomura.co.jp)
つまり企業が発行した株式や債券などを証券会社がまとめて買取をおこない、それを投資家達に販売していく形式の商品になります。証券会社にとっては一度買い取ってしまった商品であるため、これを余らすことは許されず、必ずやり遂げなければならないものになっています。
これらは5大証券のような大手になればなるほど多く発生する案件です。基本的には普段の手数料ノルマとは別でこうしたノルマをこなす必要があるため、こうした案件がくると証券マンは悲鳴をあげながら頑張ることになります。
資格取得ノルマ
意外かもしれませんが、証券会社には資格取得のノルマも存在します。内定者期間に証券外務員資格の取得が義務付けられたように、「3年目までにFP2級を合格」「5年目までに証券アナリスト又はFP1級を取得」など明確な期日が設定され受験するように通達がきます。これらを取得しなければ支店で上司に責を受けたり、賞与にマイナスな反映がされることになりますので頑張りましょう。
ノルマ未達だとどうなるのか
上記にて様々なノルマを挙げていきましたが、これらを達成しなければどうなるのでしょうか。毎月ノルマの半分もこなせない人と、たまに未達になってしまう人で上司の対応も異なってきますが、支店で最もできない人などは以下のような扱いを受けるようになることが多いです。
上司に詰められる
やはりノルマが未達だと詰められることになります。場合によっては上司に毎日スケジュールを管理されたり、日誌を提出させられたりします。近年では、大手証券会社を中心に詰め文化が減ってきておりますが、支店や上司によってはまだ厳しい方もいますので、多少の詰めはあると思っておいた方が良いでしょう。
顧客を剝がされる
証券マンにはそれぞれ担当するお客様がいますが、ノルマが未達の場合は上司から以下のような判断をされます。
地方に異動させられる
支店長が営業員の異動の決定権を持っていることがおおいです。そして支店長サイドから見れば優秀な営業員を残し、成績が低い営業員を飛ばしたほうが支店全体の成績は向上するため、ノルマ未達などがあまりに続いていると地方店や小店に飛ばされることになってしまいます。これを避けるには成績を上げるか、支店長に気に入られる存在になることが大事でしょう。
まとめ
今回は証券会社で働くにあたってストレスに感じる部分やキツイ所を中心に解説いたしました!!
このような環境でも頑張る覚悟のある方には向いているかもしれません。
一方で、もし証券会社で働くことに戸惑いのある方は業界探し&企業探しを徹底することをオススメいたします!
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